相武電鉄資料館

停車場配線の設計

本線有効長と接触限界標

1.本線有効長

 本線有効長とは列車が停止できる区間の事をいい、原則としては出発信号機から後方の接触限界標までの間を指します。

図:本線有効長の例

 出発信号のない場合は、列車停止標識や入換信号などの出発信号にかわるものから後方の接触限界標までの区間となります。
 また電気信号区間では、軌道回路の区間によってさらに制限されることがあります。
 なお、上り下りを兼用している本線では、下図のように上りと下りの本線有効長が異なる場合があります。

図:本線有効長が異なる場合の例

2.接触限界標

 接触限界とは、隣りの線路にある車両とその線路にある車両が接触しないよう、また、その間を構内従業員が通り抜けることできるだけの間隔をもたせるための限界点のことで、ここには下記のような接触限界標を設置します。

写真:接触限界標

 線路設備心得によれば、軌道中心間隔が4mのところに設置することとなっており、軌道中心間隔が4mに満たない場合、両線の平行区間の終端に設置することとなっています。

図:接触限界標設置例① 図:接触限界標設置例②

〔 参考文献 〕
  • 中央鉄道学園三島分教所 (1965) 『停車場配線』(学園教材 工35)
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