相武電鉄資料館

東京神戸間電話ケーブルを辿る

県内の設備跡

 東京神戸間電話ケーブルは、ほぼ国道1号線に沿って設置されました。
 湯坂路以外でも、施設跡が残されている場所があります。

 ロージングタワー

写真:草に埋もれたロージングタワー 【日本電信電話公社:横浜市戸塚区東俣野町】

 ロージングタワーは装荷線輪用櫓とも呼ばれ、装荷ケーブル通信を用いる場合に通信品質を保つため、ケーブルの中途に接続された装荷線輪設置用に作られたものです。

 神奈川県内にはこのタワーを含めて、横浜市内3ヶ所、藤沢市内3ヶ所、茅ヶ崎市内4ヶ所、小田原市内2ヶ所があったそうですが、通信方式が移り変わるとともに使用されなくなり、その多くが撤去されました。残されたものには学校の倉庫に改造されたものもあったそうです。



 マンホール

写真:保土ヶ谷のコンクリート製逓信省マンホール 【逓信省:横浜市保土ヶ谷区保土ヶ谷町】

 旧東海道にあたる県道201号線の東海道踏切付近に逓信省のマークのあるマンホールがあります。
 この逓信省マンホールは他ではあまり見かけることのないコンクリート製のものでした。




写真:戸塚の逓信省マンホール 【逓信省:横浜市戸塚区吉田町】

 国道1号線、元町バス停付近にある逓信省マーク入りのマンホールです。


〔 参考文献 〕
  • 日本電信電話公社関東電気通信局 編 (1968) 『関東電信電話百年史 中』
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