相武電鉄資料館

相模野基線

基線を構成する基準点

 相模野基線とそれを用いて計測された基準点は、一部を除き現在も三角点として現存しています。

  [ 北端点 ] [ 中間点 ] [ 南端点 ] [ 長津田 ] [ 鳶尾山 ]

北端点
写真:基線北端点標石 図表:基線北端点周辺地図

基準点コード TR15339233201
基準点名 下溝村
種別 一等三角点
北緯 35度31分52秒.5418
東経 139度24分23秒.1361
標高 97.17m

 相模野基線の北端点は相模原市立麻溝台中学校の西側に設置され、ここと南端点の間、5209.9697m(当時)を基準として測量が開始されました。
 平成13年(2001年)に相模原市の指定史跡、平成22年(2010年)には土木学会による土木遺産に選ばれています。

写真:北端点のある付近 写真:土木遺産認定プレート



中間点

 相模野基線では、北端点と南端点の間に中間点を2箇所(第1中間点・第2中間点)に設置されていました。

図表:相模基線基準点位置

 明治35年(1902年)に相模野基線でギョーム標準尺による再計測を行うにあたり、新たに中間点と補点を置きました。
 現在は第1中間点、第2中間点、補点は残されておらず、中間点のみが四等三角点として現存しています。(詳細は次項にて)


南端点
写真:基線南端点標石 図表:基線南端点周辺地図

基準点コード TR15339138401
基準点名 座間村
種別 一等三角点
北緯 35度29分24秒.6775
東経 139度26分03秒.3558
標高 74.90m

 基線南端点は座間市東端、大和市との市境にあたる相模が丘の個人医院の敷地内に保存されています。
 平成23年(2011年)に座間市の指定史跡となりました。

写真:南端点のある付近 写真:座間市設置の南端点説明板



長津田
写真:三角点「長津田村」標石 図表:三角点「長津田村」周辺地図

基準点コード TR15339231801
基準点名 長津田村
種別 一等三角点
北緯 35度30分42秒.3007
東経 139度29分00秒.9068
標高 100.44m

 相模野基線を底辺とした三角測量点の一つは、東京都町田市との境に近い横浜市緑区長津田町にある高尾山の山頂にあります。
 三角点の設置された場所は飯縄神社境内にあたり、長津田十景に選ばれるほど見通し良いところとなります。

写真:高尾山飯縄神社 写真:三角点設置場所よりの眺望



鳶尾山
写真:三角点「鳶尾山」標石 図表:三角点鳶尾山周辺地図

基準点コード TR15339220501
基準点名 鳶尾山
種別 一等三角点
北緯 35度30分16秒.1891
東経 139度19分29秒.4486
標高 234.13m

 相模野基線を底辺とし西方への三角測量を行った際に設置された点が、厚木市西北端の鳶尾山にあります。
 昭和46年(1971年)から平成16年(2004年)までの間、鳶尾山付近で行われた土砂採掘の影響で愛川町立中津小学校へ移されていましたが、現在は元の位置に戻されました。

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