愛川町内の横須賀水道を巡る
探索編2・馬渡橋~中津交差点
馬渡橋で中津川を越え、水管路は中津方面へと向かいます。
馬渡橋
馬渡橋は平成27年(2015年)に架け替えとなり、その際に管路も撤去されてしまっています。
川岸の水管路と橋上の水菅とを結合する部分はコンクリート製ですが煉瓦で装飾が施されており、橋台にも隅石が使われるなど細かい様式にこだわりのあるものとなっていました。
水管は馬渡橋の下流側に設置されていました。
【現在の馬渡橋】
馬渡橋~田代交差点付近
田代町内には愛川町が設置した水道みちの地名標地があります。
横須賀水道の水管路が埋設された道路は管路埋設によって開かれたものもあり、そのことから「水道みち」の名で呼ばれていました。
田代交差点付近~高峰随道坑口
田代地域から角田地域に入ると、市杵島神社の北側に隧道坑口があります。
これは高峰隧道と呼ばれる半原系統唯一の竪坑隧道の入口となります。
坑口前には海軍のマークの入った鉄蓋を見ることができます。
高峰隧道周辺
高峰隧道に沿って、縦抗が2本設けられていました。
県道からあえて外れ隧道を築いたのは、この辺り地盤が水路管敷設に耐えられなかったためと云われています。
《周辺の標石》
箕輪耕地地区
《周辺の標石》
水道坂~中津交差点
水管路は箕輪耕地を横切り中津地域に入ります。
箕輪耕地から中津台地へと登る坂道は横須賀水道が通ることから、「水道坂」と呼ばれています。
急な坂道ですが、半原水源地より逸見浄水場が低いことからポンプを使わず自然流下で送水できていたのでした。
水道坂たもとにある水路を越える暗渠では水管路をみることができます。
《周辺の標石》