(仮)横山下停車場
概要
別称
・丸山
・横山
・横山
鉄道省文書は記載がありませんが、昭和4年高座郡上溝町全図(相模原市立博物館蔵)には相模鉄道(現・JR相模線)との交差地点に駅が記載されており、相模原市史においても『すでに寄付の申し出のあった横山停車場用地50坪の所有権の仮登記を・・・』という記述があります。
また、佐藤家文書に収蔵されている待合室設計図面には「四谷」、「丸山」と停車場名と思われる記載があり、この一つ、「丸山」は市立上溝中学校のあたりの地名と合致することから、相模線との交差地点付近に駅設備を設けようとしてたことが読み取れます。
また、佐藤家文書に収蔵されている待合室設計図面には「四谷」、「丸山」と停車場名と思われる記載があり、この一つ、「丸山」は市立上溝中学校のあたりの地名と合致することから、相模線との交差地点付近に駅設備を設けようとしてたことが読み取れます。
停車場推定地周辺
【A:旧相模鉄道交差地点・淵野辺方】
旧相模鉄道(相模線)との交差地点に関しては、“相武電鉄の歴史 本章9.相模鉄道線横山下交差問題顛末”でも紹介していますが、相武電鉄、相模鉄道とも交渉がまとまらないままに工事を強行、相武側が相模側の敷地を封鎖するなどして警察が出動する事態となった因縁の区間です。最終的に相武電鉄側は一定の掘り下げをし相模鉄道との高低間隔を基準内に納めることで決着がつきましたが、交渉が長引いたことにより、この区間の勾配率や勾配区間の距離が確定しないままとなっていました。
現在、相模線との交差地点は併走する県道の拡幅や戦後の整地による線路敷跡の盛土により、その痕跡は不明瞭となっていますが県道と市立上溝中学校に挟まれた空き地が僅かに鉄道計画があったことを示しています。
(2018年3月撮影)
【B:旧相模鉄道交差地点・上溝方】
旧相模鉄道交差地点より西側の上溝方面の地形を見ると、1.5mほどの段差が続く部分があります。銀行支店ビルより西側に50mのわすかな区間ですが、相武電鉄線ルートに沿った切り下げが行われているようでした。
(2018年9月撮影)
昭和20年代の相模鉄道交差地点周辺
交差地点の淵野辺側は、おそらく作業用地として長方形に整地されているのが見てとれます。
この用地の様子から察するに、交差部の高低差を確保するために隣接する県道の道路敷よりさらに切り下げがされたと思われます。
交差地点前後で駅施設を整備した形跡は見当たらず、横山下停車場がどのあたりに予定されていたのが不明です。
この用地の様子から察するに、交差部の高低差を確保するために隣接する県道の道路敷よりさらに切り下げがされたと思われます。
交差地点前後で駅施設を整備した形跡は見当たらず、横山下停車場がどのあたりに予定されていたのが不明です。