相武電鉄資料館

浅川口大山道 -道すじと道標-

武相境から小倉渡船場までの道標と風景

小松橋付近の馬頭観音
小松橋の近くには道標を兼ねた馬頭観音が祀られています。

写真:小松橋付近の馬頭観音
現所在地 相模原市緑区広田7
旧所在地 不明
寸法 高さ -
-
奥行き -
形状 角柱
刻字 正面 馬頭観音
右面 明治廿七年十二月
右 中澤道
左面   大山
左    道
  厚木
裏面  

図表:道標所在地

川尻八幡宮前の道標
大山道は川尻八幡宮前で東に折れ、八幡宮の参道と同じルートを辿っていました。

写真:川尻八幡前道標
現所在地 相模原市緑区川尻4179
旧所在地 相模原市緑区町屋4-9
(道を挟み反対側)
寸法 高さ -
-
奥行き -
形状 自然石
刻字 右 つくいみち
○ 大山道

本来は大山道を挟んで反対側(東側)にありました。

図表:道標所在地

小倉渡船場
写真:渡船場のあった谷津川との河口

 対岸の小倉村(のちの湘南村、現・相模原市緑区小倉)への渡し船の乗り場でもあった渡船場は谷津川と相模川合流する辺りにありました。

 相模国風土記稿の上川尻村の項では「渡船場あり。明王坂下より小倉村へ渡す。小倉の渡と呼ぶ。小倉持なり。」とあります。
 ちなみに対岸の小倉村では河岸場があり、大住郡須賀浦(現在の平塚市須賀)まで通じていたとあることから、大山を向かうには一旦対岸の小倉に渡り、相模川を下る船に乗り換えたと考えられます。


図表:渡船場所在地

写真:渡船場跡の不動明王像と献燈
不動明王像
現所在地 相模原市緑区川尻1116
旧所在地 不明
寸法 高さ -
-
奥行き -
形状 座像
刻字 -

献燈
現所在地 相模原市緑区川尻1116
旧所在地 不明
寸法 高さ -
-
奥行き -
形状 -
刻字 (柱)・・献燈
(台座)川尻中


〔 参考文献 〕
  • 相武史料刊行会 編 (1929) 『新編 相模風土記:淘綾郡 大住郡 愛甲郡 高座郡 津久井郡』
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