上溝停車場 車庫
大規模な修理は委託予定でしたが、通常の修繕はこの車庫で行われることとしており、小規模な修繕工場とピットが設けられています。
【車庫建物】
車庫用の建物は汽車製造会社大阪より購入したとされています。建物自体は納入されましたが、後日、代金未払いのため返還されています。
正面は開放されており、背面は観音戸が設けられ庫内への搬入出が可能な造りとなっていました。
側面(北側より)
正面(淵野辺方)[ exp ]
背面(九所方)
平面図
【ピット】
車両底部の点検修繕のため、一線にはピットが設けられていました。長さ36ft(約10m)、深さ3ft6in(約1m)、幅3ft(約91cm)で、内部には照明用の電燈が埋め込まれています。
内部断面図
【昭和20年代の様子】
昭和22年上溝停車場周辺航空写真
建物自体は戦前に汽車会社へ返還となったため、戦後のこの写真には存在していませんが土台を確認することができます。
この土台は高さ数十cmほどのコンクリート製のものであったそうです。