向ヶ丘遊園モノレール線
向ヶ丘遊園モノレール線は、昭和４０年に小田急小田原線向ヶ丘遊園駅～向ヶ丘遊園正門間1.1kmを結ぶ路線として建設されました。
言うまでもなく向ヶ丘遊園の利用者送迎のための観光路線であり、始発が午前8時25分向ヶ丘遊園正門発の最終が午後18時30分向ヶ丘遊園発という特殊な運行形態をとっていました。
所要時間 3分ほど時速22kmと言うのんびりしたスピードで走った500系車両は、そのユーモラスな外見で人気がありましたが、この500系車両の台車に異常が発見されたことにより平成12年2月に運行が休止され、その後運行再開には採算がとれない為、翌年12月をもって廃線とされました。
向ヶ丘遊園自体も首都圏に次々と新たなテーマパークが出来たことにより経営が悪化し、平成14年3月をもって閉園されています。それは、奇しくも休止線ながら同じく利用者輸送のためにモノレール線を所有していた、横浜ドリームランド閉園と同じ年でありました。
向ヶ丘遊園駅
向ヶ丘遊園モノレール線の駅は、小田原線駅の東側の少し離れたところにありました。
駅は道路の中央部に設けられており、本屋も小さいものでした。
駅の出札窓口は閉じられており、路線廃止を告知する張り紙が掲示されています。
休止中bのモノレール線の代行輸送は東急バスがその任についていました。
向ヶ丘遊園駅～向ヶ丘遊園正門前駅
向ヶ丘遊園駅のホームは一面一線です。
五か村堀に沿って進みます。
本村橋交差点を交差し府中街道を進みます。
本村橋交差点上には越道橋が設けられています。
向ヶ丘遊園正門前駅が見えます。
向ヶ丘遊園正門前駅
向ヶ丘遊園正門駅。
休止中のため人影はありません。
正門駅は検車庫と兼用になっていました。
車両は軌道から降ろされてブルーシートに覆われていました。