橋秤と検重車
線形や輸送形状により、貨車に積まれた荷の重さを測る必要があるケースが生じます。
この際、発着駅に検重線を設け重量を測る設備を整えました、
橋秤
橋秤は貨物の積載重量を測るための計量器のことで、一両単位に測ることができるようになっています。
運行の障害となる過積載を防ぐ目的のものや、積載重量に従って運通を定める場合にその基準となる荷重を確認するためのものなど用途もいくつかあります。
以前は全国で見ることができましたが、現在は使用を終了したものが何カ所か放置されている状態です。
上記の例では、工場への入荷(もしくは出荷)の際に荷の重量を測ることできるよう、専用線接続点の手前に橋秤を設置したものです。
ケ10形 検重車
形式 | ケ10形 |
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記号番号 | ケ10~ケ15 |
最大寸法 (長×幅×高) |
11,100mm×2,745mm×3,820mm |
自重 | 54.0t |
橋秤のような検重線に設置された秤が常に正し計測できるよう、自車の重量をコントロールできる車両を準備し定期的に較正を行いました。
このような試験に用いる事業用車両を検重車と呼びます。
車内には分銅とそれを載せる台車、分銅を積み降ろしするためのホイスト(平行クレーン)が積まれており、分銅を積載により重量を変化させ正しく計量ができているか検査をしています。
ケ10形は昭和51年(1976年)にコキ5500形から改造した車両で、平成13年(2001年)まで使用されました。