相武電鉄資料館

町田の寺院・小堂

旧大蔵村

【現地域】
大蔵町
名称 所在地 備考
安全寺 大蔵町(中)1859  
慶性寺 大蔵町(下)2210  
増福寺(跡) 大蔵町(久保上)3007 廃寺
円光院(跡) 大蔵町(住吉)3126 廃寺

安全寺


山号 大蔵山
寺号 安全寺
本尊 地蔵菩薩
宗派 曹洞宗
開山 伊俊嘉吉
本寺 夏蒐山修広寺【川崎市片平】



慶性寺


創建 寛正4年(1463年)
山号 瀧本山
院号 不動院
寺名 慶性寺
本尊 大日如来
宗派 新義真言宗
開山 朝賢
本寺 東光院【川崎市岡上】




 寺の背後から3町(約327m)ほどのところに「不動の滝」と呼ばれる滝があり、その傍らに三間四方の不動明王木像が納められた不動堂があったことから、瀧本山の山号が付けられました。
 朱印として7石を有していたとありますが、これは滝の上に祀られ別当を務めていた白山社の社領として充てられたものとなります。

 法流開山は玄旨といわれています。



増福寺(跡)


山号 関本山
寺名 増福寺
本尊 地蔵菩薩
宗派 新義真言宗
本寺 岩船山高勝寺【稲城市坂浜】




 創建は定かではありませんが、文化年間に編纂された新編武蔵風土記稿に名前があることから、それ以前に創建された考えられます。
 明治元年(1868年)に住職が還俗し別当を務めていた春日神社の祀掌となったことから廃寺となり、本尊などは隣地(大蔵町3009番地)に地蔵堂を建て移したとされています。



円光院(跡)


寺号 円光院
宗派 新義真言宗
開基 市川氏
本寺 東光院【川崎市岡上】




 新編武蔵風土記稿にはその名がないことから、文政年間以降に建てられたものと考えられます。
 無住無檀家の小寺であったことから、廃仏毀釈により明治5年(1872年)に廃寺となり、仏像などは本寺である東光院に遷されました。



〔 参考文献 〕
  • 夏目 利昌 (1978)『武蔵国多摩郡大蔵村地誌集』
トップに戻る