御尊櫃御成道
市の北部の小野路より図師、忠生、木曽と町田市を縦断する道すじは御尊櫃御成道と呼ばれ、元和3年(1917年)に徳川家康の遺骨を最初の埋葬地であった駿河・久能山から日光東照宮まで運ぶ行列が通ったと云われています。
のちに、大山への参詣の人々が多く用いたことから府中通大山道とも呼ばれるようになりました。
向坂
小野路宿の南西に位置する坂道です。
この坂を一行が下る際に御尊櫃を載せた輿(一説には車の車軸とも云われている)が壊れたため、小野路村の鍛冶屋が修理したところ、当時の幕府はこの功績を重んじ、以降、小野路村は助郷の役を免除されることとなります。
この坂の中程には、数体の石仏が祀られています。
小野路一里塚
小野路の一里塚は、小野路宿の南西へ650mほど、木曽方面に向かう途上にあります。
木曽一里塚
木曽の一里塚は木曽宿の南端にあります。
東西で一組であった塚も現在は西側だけが残されており、塚の頂上には武蔵御嶽山(東京都青梅市)の大口真神社より分霊した小祠が祀られています。
祭神 | 大口真神 |
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〔 参考文献 〕
- 河合 正治 (2006) 『私のふるさと 図師・忠生』