相武電鉄資料館

津久井の神社・小祠

三井地域

名称 所在地 備考
八幡神社 緑区三井574  
小祠(三井①) 緑区三井552  
名手神社 緑区三井(名手)1229  

八幡神社

写真:八幡神社
祭神 譽田別尊(応神天皇)
祭礼 8月25日
古くは8月7日、明治期は9月7日
合祀 天神社・愛染社・天王社
持分 村持
旧社格 村社




 創建は不明ですが、永享4年(1432年)6月5日に五穀豊穣を祈願して直径15cmの神鏡を1面奉納していることから、これ以前の創建と考えられます。

 この年に神託が下り、正月6日辰の刻(午前8時)に、竹を割って作った丈3尺9寸5分の弓、長さ2尺2寸5分の葦の矢12本、直径1寸5尺の的を準備し、1本を1月と見立てた矢で射て、的の白いところに中った場合は照り月、黒いところは雨天の月、跳ね返った場合は風の月として宣託とし五穀豊穣を祈願しました。
 弓は60年ごとに焼却し作り直したとのこと。
 この祭礼は明治3年まで続けられました。



小祠(三井①)

写真:小祠(三井①)
詳細 -



名手神社

写真:名手神社
 
祭神 蔵王権現
本殿 流造杮葺
祭礼 9月7日
合祀 稲荷社・天満宮
別当寺 南海山東光寺【三井】




 本殿は津久井後造成に伴い遷座した荒川の八幡神社のもの譲り受けたものです。

 雨乞石という2本の石棒(長さ62cm×太さ36cm、長さ58cm×太さ42cm)を所蔵しており、干ばつの際には相模川流域にあった水神渕(水没)にて「雨たんむれ、りゅうおんな、富士の山の横雲、北に回ればふるとな」と唱えながら石棒を沈める雨乞いの儀式が行われたそうです。



〔 参考文献 〕
  • 津久井郡広域行政組合 (1987)『津久井郡文化財・神社編』
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