旧城山町の名のある坂
名称 | 所在地 | 備考 |
---|---|---|
温泉坂 | 久保沢 | |
滝坂 | 久保沢 | |
かんば坂 | 谷ヶ原 | |
尾崎坂 | 小倉(宮原) | |
観音坂 | 小倉(和田) | |
月夜野坂 | 葉山島 |
温泉坂
城山総合事務所交差点を西へ大正寺久保沢観音堂に下る坂道が温泉坂となります。
温泉坂の名は、明治10年ごろに八木 清七さんという方が坂の途中に「清泉亭」という温泉宿を開業したことに由来します。温泉宿といっても天然の温泉が湧いていたわけではなく、熱海より温泉の湯を四斗樽に積めて馬で運んできたそうです。
清泉亭は、2階建ての建物で間口6間、奥行き5間ほどあり、このほかに三・四十畳敷きの大座敷に舞台もある宴会場があったそうです。この宴会場では自由民権運動が盛んな頃は演説会場としても使われました。
かんば坂
国道412号線の久保沢バス停付近より西に延びる細道を進み、谷津川を渡った先から上りとなる坂道をかんば坂といいます。
この辺りに「かまば」があったことが坂の名の由来となっています。
尾崎坂
県道511号線より湘南駐在所前にある西へ向かう細道を入り八幡宮へ上る坂道が尾崎坂となります。
山の端の突き出た部分を「おざき(尾崎)」といい、城山の東方にある尾崎の原に至ることから、このように呼ばれたとのことです。
観音坂
県道511号線の河原橋の南側、與楽尊という石仏が祭られている祠から西へ上る細い坂道が観音坂となります。
この坂の辺りには、津久井三十三観音霊場の第四番札所であった「石浜堂」があり、十一面観世音菩薩が祭られていましたが、明治9年(1876年)に廃堂となってしまい、坂名のみが残りました。
十一面観世音菩薩は、湘南寺(当時は東光寺よ呼ばれていた)に遷座しています。